日本環境教育学会関東支部で研究計画発表を行いました

当サイト解説から早1年以上が経過するなか,ようやくの初投稿となります。 しかも話題が少し前のお話になり恐縮ですが,2020年8月9日,日本環境教育学会関東支部の研究会において,研究計画を発表する機会を頂きました。

発表内容は,最近(というか数年前から)流行りのVRを用いて,家にいながら森林浴をできないか?という問題に取り組むための研究計画に関するものでした。まだ計画段階なので,残念ながら詳細をお示しすることはできませんが,コロナ禍で外出も難しい現在の状況下においては,学術的意義だけでなく社会的意義も大きいのではないかと自負している内容です。

ありがたいことに,研究会では有益なコメントやアドバイスを多数いただくことができ,今後のモチベーションにつながりました。発表の機会をくださった日本環境教育学会関東支部の皆様には,改めてお礼申し上げます。

批判に対してどう反応するか

とはいえ,肯定的な意見ばかりを頂けた訳ではありません。今回の研究計画は「こくぶんじの会」のメンバー全員にとって初挑戦の領域なので,研究計画には穴もあり,オーディエンスの方々からは厳しいご意見もたくさん頂戴しました。(慣れた領域なら穴はない,というわけでもないのですが…)

このブログを読んでくださっている方の中に研究を始めたばかりの学生さんがいらしたら,学会などで発表をした際,否定的な意見を受けて落ち込んでしまった方もいるのではないでしょうか。せっかくの機会なので,そういうときどうするかについても少し書いてみようと思います。

もちろん,足りない部分を指摘していただけるということは,それだけ研究計画を改善できるということなので非常にありがたいです。それでもやはり,問題点を指摘されるというのは,ある程度経験を積んだ研究者であっても嬉しいこととは限りません。

個人的には,そうした指摘に対して「なにくそ!」という気持ちになることが,研究する上でのエネルギー源の一つとなると思っています。そう思うことで活力が湧いてくるので,皆さんもぜひ真似してください。とまでは言えませんが(笑),研究内容への批判を受けたからといって,必ずしも落ち込む必要はないということですね。

批判を受けたのは「私」あるいは「あなた」自身ではなく,あくまで研究の不備や足りない点なので,そこを補えば良いだけです。きれいにデータをまとめ,しっかりと論文を書いて発表することが,批判に対する最良の反応なのではないでしょうか。

計画を取り巻く状況

さて,最後に私たちの研究計画に話を戻すと,COVID-19感染拡大の影響を受け実証実験に進めないでいるため,論文として発表するまでの道のりは長そうです。研究を行うには厳しい状況が続いていますが,なんとか推進していきたい研究計画なので,今後も当サイトで進捗状況をご報告できればと思います。

続報をお待ちください!

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吉原将大 (Masahiro Yoshihara)
日本学術振興会特別研究員PD (JSPS ​Postdoctoral Fellow PD)

ヒトが言語を認識したり,話したりする能力の背後に,どのようなメカニズムが潜んでいるのか研究しています (My research interests include the mechanisms underlying word recognition and speech production of human beings.)

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